AIが何でも教えてくれる時代になりました。
わからないことがあればAIに質問すればいいし、文章を書いたり、画像を作ったり、プログラムを作ったりすることも、以前よりずっと簡単になりました。
では、そんなAI時代に成功するのは、どんな人なのでしょうか?
知識が豊富な人? 頭のいい人? 特別な才能を持っている人?
もちろん、それらも大切です。
でも、私はこれからの時代、「まず行動できる人」が強いのではないかと思っています。
そして、もう一つ大切なのが、失敗しても何度でも行動できることです。
成功するには「打率」より「打席数」が大切?
野球で考えてみましょう。
例えば、打率5割の人が10回打数を重ねれば、ヒットは5本。
一方、打率2割でも100回打数を重ねれば、ヒットは20本です。
もちろん、これは単純な計算です。現実には打席と打数は異なりますし、成功率が同じままとも限りません。
それでも、この例には大切な考え方があります。
成功率がそれほど高くなくても、行動する機会を増やせば、成果を得る機会も増える。
仕事でも、副業でも、起業でも同じことが言えるのではないでしょうか。
例えば、SNSで発信する場合。
1本の投稿を完璧に仕上げようと何日も悩むより、まず投稿して反応を見る。
反応が悪ければ、内容や伝え方を変えて、また投稿してみる。
そうやって行動を重ねるうちに、何が読者に響くのかが少しずつわかってきます。
最初から正解を見つける必要はないんです。
ただし、一度の大失敗で退場しないこと
ここで、気をつけたいことがあります。
それは、一度の失敗で次の打席に立てなくなるような行動は避けるということです。
例えば、新しい事業を始めようとして、いきなり貯金をすべて投入する。
失敗したときに生活が成り立たなくなるほど借金をする。
こうした大きなリスクを取ってしまうと、次に挑戦したくても、できなくなるかもしれません。
経営学には「エフェクチュエーション」という考え方があります。
その中にあるのが、Affordable Loss(許容可能な損失)です。
これは、どれくらい儲かりそうかだけでなく、「失敗しても、どこまでなら損失を受け入れられるか」を考えて行動するというものです。
例えば、副業を始めるなら、最初から大きな設備投資をするのではなく、手元にあるパソコンとAIを使って小さく試してみる。
うまくいけば少しずつ規模を大きくする。
うまくいかなければ、やり方を変えてみる。
大切なのは、失敗しないことではなく、失敗してもやり直せること。
これなら何度も打席に立てます。
失敗は、本当に成功のもとになるのか?
「失敗は成功のもと」とよく言います。
でも、失敗すれば必ず成長できるのでしょうか?
実は、そうとも限りません。
失敗に関する研究でも、失敗した経験が自動的に次の成功につながるわけではないことが示されています。
大切なのは、失敗した後の行動です。
- なぜうまくいかなかったのか?
- 何が予想と違っていたのか?
- 次は何を変えればいいのか?
こうした振り返りをして、次の行動を改善する。
それによって、失敗が学びに変わっていきます。
例えば、SNSに投稿して反応がなかった場合。
単に「ダメだった」で終わらせるのではなく、タイトルが弱かったのか、内容が難しかったのか、そもそも読者の関心が低かったのかを考えてみる。
そして、次の投稿で一つ変えてみる。
行動する → 結果を見る → 振り返る → 改善する。
この繰り返しが経験になるのだと思います。
AI時代だからこそ「経験」が大切になる
以前は、新しいことを始める前に、たくさん勉強する必要がありました。
本を読んだり、講座を受けたり、専門家に相談したり。
もちろん、今でも勉強は必要です。
ただ、AIの登場で、そのハードルはかなり下がりました。
例えば、ブログを始めたいなら、AIに構成を相談できます。
動画を作りたいなら、台本や画像の作成を手伝ってもらえます。
プログラムを作りたいなら、AIにコードを書いてもらいながら学ぶこともできます。
つまり、以前よりも「勉強してから始める」ではなく、「AIに教わりながら始める」ことがしやすくなった わけです。
ただし、AIの答えがいつも正しいとは限りません。
実際に使ってみたら、思ったように動かない。
作ったものを公開してみたら、誰にも見てもらえない。
お客さんに見せてみたら、想定外の意見が返ってくる。
こうした経験は、実際に行動してみないとなかなか得られません。
AIが知識を補ってくれるからこそ、人間には現実の結果を確かめ、判断する経験がますます重要になるのではないでしょうか。
行動する人ほど「運がいい」のか?
もう一つ、面白い考え方があります。
それは、行動するほど、偶然のチャンスに出会いやすくなるのではないかということです。
例えば、何気なく始めたSNSの投稿がきっかけで、新しい仕事の依頼が来る。
勉強会で知り合った人から、思いがけない話をもらう。
興味本位で試したことが、後になって仕事に役立つ。
こうした予想外の発見や出会いを、価値ある結果につなげることを「セレンディピティ」と呼びます。
セレンディピティに関する研究では、偶然の出来事だけでなく、それに気づき、行動して価値につなげることが重要だと考えられています。
もちろん、行動すれば必ず幸運が訪れるというわけではありません。
それでも、何も行動しなければ、新しい人と出会ったり、予想外の情報を得たりする機会は限られます。
行動することで、偶然のチャンスに出会う入口を増やせるのかもしれません。
運がいい人というのは、実は行動する回数が多く、チャンスに気づきやすい人なのかもしれませんね。
AI時代に大切にしたい5つの考え方
ここまでの話をまとめると、AI時代に新しいことを始めるときは、次の5つを意識したいと思います。
1. 完璧を目指しすぎず、まず行動する
最初から正解を求めるより、まず小さく試してみる。
2. 大失敗を避ける
お金や信用、健康を大きく損なわない範囲で始める。
3. 失敗したら振り返る
失敗を繰り返すだけでなく、原因を考えて次の行動を改善する。
4. AIを使って経験を積む
AIに教わりながら、実際に作る、発信する、試す。
5. 偶然のチャンスを大切にする
新しい人や情報との出会いを、次の行動につなげる。
まとめ:AI時代は「打率より打席数」
AIの進化によって、これまで専門知識が必要だったことにも、以前より手軽に取り組めるようになりました。
だからこそ、知識を集めるだけで終わってしまうのは、少しもったいない気がします。
AIに教わりながら、小さく行動してみる。
うまくいかなければ振り返って、また行動する。
ただし、一度の大失敗で次の打席に立てなくなるようなリスクは避ける。
その積み重ねが経験になり、思いがけないチャンスにつながるかもしれません。
AI時代は、打率より打席数。
そして、何度でも打席に立てることが大切なのだと思います。
あなたは今、何か新しいことを始めていますか?
