AIを学ぶために、いきなり高い費用を払ってスクールに通う必要ってあるのでしょうか?
最近はChatGPTをはじめ、さまざまな生成AIが登場しています。
文章を書いたり、画像を作ったり、動画を作ったり。プログラムまでAIが作ってくれる時代になりました。
仕事でも副業でもAIを活用する機会が増え、「自分もAIを勉強しないと」と考えている人は多いと思います。
そんな人に向けて、AIの使い方を教えるスクールやオンライン講座も増えています。
もちろん、AIスクールに通うこと自体は悪いことではありません。
でも、ちょっと待ってほしいんです。
AIを学びたいなら、まずは何か一つのAIに課金して、自分で使ってみる方がいいんじゃないでしょうか。
分からないことがあれば、AI自身に質問できます。
何か作ってみて、うまくいかなければ、またAIに聞けばいい。
それでも限界を感じたら、そこでスクールを検討すればいいと思います。
今回は、AIスクールに申し込む前にやっておきたいことと、AI時代に本当に必要な学び方について考えてみます。
1. AIスクールに通えば、AIを使いこなせるようになる?
AIスクールには、さまざまな種類があります。
ChatGPTの基本操作を教える初心者向け講座から、画像生成、動画制作、業務効率化、プログラミング、AIを活用した副業まで、学べる内容は幅広くなっています。
受講料も講座によって大きく異なります。
もちろん、スクールにはメリットがあります。
講師に質問できたり、体系的に学べたり、課題を添削してもらえたりすることです。
ただし、スクールに通ったからといって、必ずAIを使いこなせるようになるわけではありません。
例えば、講師が画面上で操作する手順を見て、そのとおりに真似する。
その場では同じ結果が出るかもしれません。
でも、少し違うことをやろうとしたら、どうでしょうか?
自分で考えて応用できなければ、教わったことしかできません。
AIを使いこなすには、操作方法を覚えるだけでは足りないと思います。
2. まずは月数千円のAIツールを使ってみる
私がおすすめしたいのは、まず自分でAIを使ってみることです。
例えば、次のような生成AIがあります。
ChatGPT
文章作成、情報整理、調査、アイデア出し、プログラミングなど、幅広い用途に利用できます。
初めてAIを使う人にも取り組みやすいサービスです。
Claude
文章の作成や分析、プログラミングなどに利用できるAIです。
AIと対話しながら、資料やプログラムを作ることもできます。
Gemini
Googleが提供する生成AIです。
文章作成や調査、Googleのサービスを活用した作業などに利用できます。
どれを選ぶかは、自分が何をしたいかによって変わります。
最初から複数のAIに課金する必要はありません。
まずは一つ選んで、実際に使い込んでみる。
無料プランで試してから、有料プランに切り替えるのもいいでしょう。
有料プランも月数千円程度から利用できるものがあります。
もちろん、料金や機能はサービスやプランによって異なります。
いきなり高い受講料を払う前に、まずは月数千円でどこまでできるのか試してみる。
それだけでも、かなり勉強になると思います。
3. AIの使い方は、AI自身に教えてもらえる
AI時代の学習で大きく変わったことがあります。
それは、AIの使い方をAI自身に質問できることです。
例えば、こんな質問をしてみます。
「ChatGPTを初めて使うんだけど、何から始めればいい?」
「仕事でAIを活用したい。どんな使い方がある?」
「この作業を自動化したいんだけど、どうすればいい?」
「AIに作ってもらったものが思ったとおりにならない。改善する方法を教えて」
こうした質問をすると、AIは方法や手順を提案してくれます。
さらに、分からないところを何度でも質問できます。
もちろん、AIの回答がすべて正しいわけではありません。
間違った情報を教えたり、実際には使えない方法を提案したりすることもあります。
だからこそ、自分で試して結果を確認する必要があります。
でも、以前なら本を読んだり、講師に質問したりしていたことを、今はAIと対話しながら学べます。
AIを学ぶために、AIを先生として使える。
これは、これまでの学習方法とは大きく違うところだと思います。
4. AIスクールで覚えた操作方法、半年後も使える?
もう一つ気になるのが、AIの進化の速さです。
生成AIの世界では、新しいモデルや機能が次々に登場しています。
今まで難しかったことが、新しい機能の登場で簡単にできるようになることもあります。
例えば、スクールで特定のAIツールの操作方法を覚えたとします。
ところが半年後には、画面や機能が変わり、もっと簡単な方法で同じことができるようになっているかもしれません。
もちろん、スクールで学んだことがすべて無駄になるわけではありません。
AIの基本的な仕組みや、結果を検証する方法、仕事に活用する考え方などは、ツールが変わっても役立ちます。
ただ、特定の操作手順を覚えるだけでは、変化についていくのが難しくなるでしょう。
大切なのは、今の操作方法を暗記することより、新しいAIが登場しても自分で使い方を考えられること。
これからは、そういう力がますます重要になると思います。
5. 「魚を与えるより、魚の釣り方を教えろ」
昔から、こんな言葉があります。
「魚を一匹与えれば一日食べられる。魚の釣り方を教えれば一生食べていける」
正確な出典には諸説ありますが、教育や自立の大切さを表す言葉として知られています。
これをAIの学習に当てはめると、面白いことに気づきます。
例えば、スクールの講師が作ったプロンプトをそのままコピーする。
確かに、それでもAIを使うことはできます。
でも、少し条件が変わったとき、自分で対応できるでしょうか?
なぜその指示が必要なのか。
どうすれば別の結果を出せるのか。
そこを考えなければ、教わったことを再現するだけで終わってしまいます。
本当に身につくのは、自分で考え、試して、失敗して、修正する過程だと思います。
そして、AI時代はさらに一歩進んでいます。
今は、その魚の釣り方さえAIが教えてくれる時代です。
だったら、これから大切になるのは何でしょうか。
私は、「何を釣りたいのか」を自分で考える力だと思います。
AIに何をしてほしいのか。
どんなものを作りたいのか。
どんな問題を解決したいのか。
目的がなければ、どれだけ便利なAIがあっても使いこなせません。
逆に、やりたいことが明確なら、AIに相談しながら方法を探すことができます。
AI時代に本当に必要なのは、操作方法を暗記することではなく、自分で考えて試行錯誤する力ではないでしょうか。
6. もちろん、AIスクールにもメリットはある
ここまで読むと、AIスクールは必要ないと言っているように感じるかもしれません。
でも、そういうわけではありません。
スクールには、独学にはないメリットもあります。
体系的に学べる
何から勉強すればよいか分からない人にとって、学習の順番が決まっているのは助かります。
講師に質問できる
AIに質問しても解決できない問題について、経験者からアドバイスを受けられます。
課題を添削してもらえる
自分では気づかなかった問題点を指摘してもらえるのは、大きなメリットです。
学習を継続しやすい
一人ではなかなか勉強が続かない人にとって、期限や仲間がいる環境は役立ちます。
転職やキャリア形成に役立つ場合がある
AI関連の仕事を目指す人にとっては、専門的なカリキュラムや実践課題、就職支援などが役立つこともあるでしょう。
ただし、すべてのスクールがこうしたサポートを提供しているわけではありません。
また、スクールに通えば必ず仕事が見つかる、AIを使って稼げるようになるというものでもありません。
AIスクールは万能ではない。
この点は理解しておいた方がいいと思います。
7. AIスクールに申し込む前に、まず1か月試してみよう
では、具体的に何から始めればよいのでしょうか。
私なら、まず1か月、自分でAIを使ってみることをおすすめします。
1週目:とにかくAIに質問する
最初は難しいことを考える必要はありません。
仕事の相談、文章の作成、調べもの、アイデア出しなど、普段の生活で使ってみます。
2週目:何か一つ作ってみる
例えば、ブログ記事、プレゼン資料、画像、簡単なWebページなどです。
自分が興味のあるものを選ぶのがいいと思います。
3週目:うまくいかなかったことを改善する
AIに作ってもらったものを、そのまま完成品にするのではなく、自分で確認します。
思った結果にならなければ、指示を変えてみる。
別の方法をAIに質問してみる。
こうした試行錯誤が大切です。
4週目:自分に足りないものを整理する
1か月使ってみると、得意なことや苦手なことが見えてきます。
もっと専門的な知識が必要なのか。
講師に教えてもらいたい部分があるのか。
それとも、まだ独学で十分なのか。
ここまで試してからスクールを検討すれば、受講する目的も明確になります。
必要な内容だけを学べる講座を選べるかもしれません。
結果として、無駄な出費を減らせる可能性もあります。
8. AIスクールを選ぶなら確認したいこと
実際にAIを使ってみて、それでもスクールで学びたいと思ったら、次の点を確認しておきたいところです。
① 教材は最新のAIに対応しているか
AIの進化は速いため、古い教材だけでは実際の操作と違う可能性があります。
② 講師の操作を真似するだけになっていないか
自分で課題を考え、作品や成果物を作る機会があるか確認しましょう。
③ 質問や添削のサポートはあるか
独学との違いを考えるうえで、重要なポイントです。
④ 卒業後も学び続けられるか
AIの進化に合わせて教材が更新されるのか、卒業後のサポートがあるのかも確認したいところです。
⑤ 受講料に見合う価値があるか
高い費用を払うなら、その金額で何を得られるのかを具体的に考える必要があります。
契約内容や解約条件も確認しておきましょう。
国民生活センターでも、AI講座などを含むビジネス講座の契約トラブルについて注意喚起が行われています。
「誰でも簡単に稼げる」「短期間で高収入」といった宣伝だけで判断しないことが大切です。
まとめ:高いお金を払うのは、AIを試してからでも遅くない
AIを使えるようになりたい。
そう思ったとき、最初にやるべきことは何でしょうか。
私は、まず自分でAIを使ってみることだと思います。
何か一つのAIを選んで、実際に触ってみる。
分からないことはAIに聞く。
何か作ってみる。
失敗したら、また考えてやり直す。
そうやって学ぶだけでも、身につくことはたくさんあります。
そして、どうしても独学では難しいと感じたら、そこでスクールを検討すればいい。
その方が、自分に本当に必要な学習内容も見えてくるでしょう。
AIスクールが悪いわけではありません。
ただ、スクールに通えば何でもできるようになるわけではないということです。
昔は「魚を与えるより、釣り方を教えろ」と言われました。
今は、その釣り方さえAIが教えてくれます。
だからこそ、これから大切なのは、自分で考え、何をしたいのかを決め、試行錯誤する力ではないでしょうか。
AIスクールに高い費用を払う前に、まずは月数千円でAIを使い倒してみる。
高いお金を払うのは、その後でもよくないですか?
